チャプター 18

正直、少し嬉しかった。なにしろ、ガブリエルのコートはいつだって先にイザベルのものだったのだから。ガブリエルいわく、『ベルは繊細なんだ。寒さに弱い』。

けれど、イザベルがそんなに繊細なら、どうして彼に会うたび、あんなに肌をさらした格好をしているのか。彼には見えていないらしい。

「なんでそんな目で見てる?」ガブリエルは、私が黙って見つめているのに気づいて、驚いたように言った。

「ちょっと思っただけ。もしここにイザベルがいたら、このコート、私の肩には掛かってた?」

「どうしておまえは、いちいちそういうことを言うんだ」ガブリエルは私の手を強くつかむと、乱暴に二階へ引きずった。「ベルの面倒を見る...

ログインして続きを読む